2019-06-08

東京レディース蔵コレクション２０１９無事終幕＜準備編＞

東京の駒込で開催をさせていただきました、「東京レディース蔵コレ２０１９」が無事に終幕しました。

「東京レディース蔵コレ２０１９」ってなんやねん！という方はこちらからどうぞ
阿呆を斬新に変える心の強さ〜東京レディース蔵コレクション２０１９〜

当日はありがたいことに、現在は海外で生活していてお世話になっている友人の素敵なお部屋をお借りして、ファッションショーと撮影会をやらせていただきました。やはり色々試していて思うのは、東京は人々が慣れているということ。なんというか、地元で蔵コレの活動をしているとどうしてもリサイクルの感覚の延長線になりがちで、デザインと素材が贅沢で自由な時代のオートクチュールのヴィンテージ作品として個別に価値を見出してもらったり、「面白いもの」として最初から受け止めてくれる人は本当に貴重だ。そもそも、普段に着る機会が少ないので当然といえば当然である。だから、そういう観点でいろんな価値観が行き交う東京に持って行ったら人々の反応からまた何か違うヒントがもらえるかもしれないと思ったのも、やってみたいと思った理由の一つである。これを海外に持って行ったらまたまた印象が変わってくるんだろうなあ。

また、撮影スタイルのファッションショーにしたのは、私自身の、地元にもどってきてからめっきり舞台に立ったり写真を撮られる機会が減ったことに対する潜在的な欲求不満というか、表現欲望の裏返しでもあると思う。奈良に戻ってきてからは実家の美味しいご飯で５kgほど増量したというのもあるけれど、演劇なりダンスなり楽器なりを習ったり舞台発表する機会もほぼなく、普段の仕事も今までのように表参道での綺麗めおしゃれを心がける必然性がないので、服装もめっきりラフでカジュアルになった。ひらひらのきちんとスカートや、大好きなブランドのドレス、スーツ、革靴やヒールやパンプスなんて持って帰ってきてからというもの物置から出したことがほぼない。イベントやガイドの仕事では旅先だったり屋外だったりするので機能的な服の方が動きやすいし、今行っているアパレルバイトにいたってはアメカジを追求しているため、年齢に反して持ち服がどんどんラフになっていく笑。かと言って誤解しないで欲しいのは、地方女子がおしゃれではないというわけでは決してないということだ。ただ単に、生活環境の違いから目指すおしゃれの方向性が違うのだ（と、最近地元のU・Iターンなおしゃれ女子たちを見ながら感じる）。人生日々学ぶことばかりである。

そういうわけで、今回は非日常ファッションショーのコンセプトであえて普段着る機会の少ないような特別の蔵コレを持ち出してみんなで試着し、現代の服と混ぜながら、おしゃれな場所で撮影演出をしあって、ベストな晴れ舞台の一枚を作るというのを目的としてやってみることにした。（単に展示販売だと私自身服の良さやコーディネートの幅にも気づかないし、ハンガーにかけるだけじゃつまらないので。アパレルでも思うが、やはり着ないと何も始まらないし、観る人が多くないと広がらない。）

そんな私の計画を立てている時に、以前に出会った奈良のサミュゼさんという個人で運営されているファッションブランドさんも東京での出店に興味があるという話をしてくださっていて、「コレクションを持ってきていただいても売れる保証はありませんが、出店料なしでお客さんとしてきてくれる友人がお洋服を着てくれて、服のコーディネートやサンプルの写真がたくさん撮れますので（営業トーク）、もしよかったらご一緒いただいて面白いイベントにしてくださいませんか？？」とお声掛けをさせていただいたら、なんと快くコラボレーションをしてくださった。もー、可愛いお洋服ばかりなので、うれしさもひとしお。

東京入りしてからの会場設営は、友人がわざわざ寝袋を持って前日入りをしてくれて一緒に準備を、、、というか彼女が抜群のセンスでほぼ必要な小物を揃えてくれたり、洋服にアイロン当てたりなどの行き届いた準備もしてくれたので私はダンボールから服を出す作業しかしてなかった（役立たず）。さらにいうと、彼女は買い物もつきあってくれて、食事中に私の写真まで撮ってくれて、もう「彼氏か」というぐらいお世話になった（笑）。ただひたすら感謝しかない。

そんな設営。

普通のおうちなのでハンガーが限られていたり、引っ掛けるところが少ないのでおしゃれ洗濯紐と持参ハンガーでなんとなく雰囲気を工夫。右半分の四着と左端のドレスはサミュゼさんのお洋服。（気になる方はおつなぎするので、こっそりご連絡くださいw）

▼おしゃれ洗濯紐と持参ハンガー。なかなか良い。