【BOOK】死者の枯骨が道を照らす〜シルクロードがむしゃら紀行〜
こ、これ、ミス日本にしてはガチすぎる。。。。
と思わず笑わずにはいられない、無敵の本ではないか。
行くのなら、死ぬ覚悟と相応の準備が必要だと思う。
といいつつ、この人の場合は政府高官がアレンジしてくれたから実現できたようにおもう。
それでもすごい。
見出しがすでにすごいし、修飾語もすごい。
熱意があれば、なんとなるさ!!って???
ならない、ならない!!!
ビザなし、宿無し、ついには国境封鎖で立ち往生。
それでも頑張る大和撫子に差し伸べてくれるシルクロードの温かい人々の手。
ハプニングとトラブル続出の中、偶然出会った人々に助けられて
旅は思わぬ展開を遂げる。
恐怖の屋台体験・・・北京
歌う中国人・踊る中国人・・・西安から嘉峪関へ
死者の枯骨が道を照らす・・・砂漠の街々
盲流新村・戸籍もない人々・・・中国最西域
酒に酔い、愛に惑う遊牧の末裔達・・・カザフスタン
死の塔と哀愁の街かどで・・・ウズベキスタン
密入国・入国拒否の危機、監禁生活と世界地図のない外務省・・・トルクメニスタン
CIAのスパイと二泊三日のデッドドライブと風の街・・・バクー
恐怖のハマム体験と霧笛の港町、生きることと死ぬこと・・・イスタンブール
シルクロードの砂漠中で出会った人々はみんな、一生懸命生きてきた。
彼らはただひたすら明日を信じて今を生きてきた。
トルコで再会したホストファミリーはみんな愛情深く、仲良く、生き生きと暮らしていた。
家族って、生きるって、一体何だろう。
「私たちが日々感じる孤独とか不安なんて豊かさの裏返し。
それはとてつもなく贅沢なものなのかもしれません。」
たしかに。
でも、彼らは一瞬を真剣に生き抜いている。
日々私の感じている孤独や不安なんてものは贅沢なのかもしれない。ただ一方で、彼らの生活が砂塵の中にもキラキラ輝いて見える時があるのだ。