2010-11-12

ある程度の基礎を積めばあとは語彙と情報処理能力の問題

「ある程度の基礎を積めばあとは語彙と情報処理能力の問題」
というのが、TOEICです。
ということを昨日今日で学びました。

精読力ではなく、素早く要点を攫む力が重要。
これは、英語に限らずビジネスにおいても
一般的な読書においても言えることではないでしょうか。

最近、フレームワーク力についてよく考えます。
有名どころでは、勝間和代さんの本がたくさん売れてますよね。
(まあ彼女の本は全般的によく売れているんですが。
というより、消費者が関心のある話題を予め徹底調査した上で
書いているので絶対売れるし、独自の宣伝ネットワークも
築かれているので売るのもうまいってことですね。
具体的には、自分の本は自身のブログをつかっての発信と、
自ら書店へ出向いてでの2つの営業によって自然に口コミが
広がるように仕組まれています。
これがまた、自身のブログもすごいんだわさ。なんていうか、
勝手に情報が行き来するようになってる。)

こないだ書店で、売れ売れの「効率が10倍アップする
新知的生産術ー自分をグーグル化する方法ー」
を流行に負けじと買ってみました。

これは無理でしょ。。。。と思いました。
と、同時にだからこんなにタイムハックや
レバレッジ読書術とか、効率の高い生活を送る
各種節約本ばっかり出版されているんだと思いました。

そのハウツーは、その人独自の生活スタイルや
努力の積み重ねによって得られたものであるから、
ほかの人には、実際にはできないものが多い。
でも、憧れるから本は買ってしまう。

というわけで、私はこれらを魅力的だとは思いましたが、
実際にやりたいとは考えませんでした。

ところが、昨日今日のTOEIC対策講座で
目から鱗が落ちたのです
やっぱり、フレームワーク力は大切だと。
別に勝間さんや佐藤さんや斎藤さんのような
(知り合いみたいに個人名を出してすいません。
皆さん超有名人です笑)
完璧なタイムハックができなくても、最短の時間で
効果を求めることは、物事への感覚を磨いたり
精度を上げるためにも必要だと思いました。

はい、やっと本題に戻ります。
私は英語教材は、基本的にはアルクのものしか
買わないこだわりがあって、今回はアルクが
出版物でよくお世話になっている、
ロバート・ヒルキ先生というカリスマおじいちゃんの
ナマ短期講座を受けてまいりました。
(ちょうど今日お孫さんがうまれたそうで
そりゃあもうオヤジギャグ連発って感じでした笑)

彼の何がすごいって、フレームワークを作る力です。
しかも。それは、英語に限らず生活のすべてにおいて
応用できるものを教えてくれたのです。

目的を明確にし、必要のない無駄な労力を徹底的に排除し、
いかに効率よく最短の時間で要点を掴むかを意識する。
だから、がんばればがんばるほど時間が余って、
ほかのことに時間をかける余裕が出来る。
それでいて、正答率が上がるという。

いかに私たち日本人は、精読と行間を読むことを
重視した教育をされてきて、多読と要点を把握する力
が弱いかを思い知らされました。

読書においてもしかりです。
TOEICも本も全部読んでいてはダメなのです。
もちろん時間のあるときに、じっくり味わうために
読むことは大事ですが、
そんな余裕がないときにでも最短の時間で内容を
つかめるようになっておくことがもっと大事です。

多少スキルのおすそ分けをするとこんな感じ。
メモの用意はいいですか?
全般的に言えることは、常に出題者の意図を
考えながら問題に取り組むことです。

問題作成者は、いくつかネタになるものを
用意しておいて、それを出題するために
人の名前や役職やシチュエーションなどをあとから
付け加えて、読める文章にしています。
だから、大半はいらない情報で、問題を解くには
前後関係と概要さえつかめていれば回答に
困らないものが実際はほとんどなのです。

また、TOEICはメインで日本人と韓国人
向けに作られたものだから、彼らがひっかかり
やすい部分を好んで出題しています。
なので、逆にそこを把握してしまえば
問題のひっかけを予測することができます。

最後は、わかってもわからなくても早く解く!
ことだそうです。迷っている問題はどうせ
間違えるんだから、時間の無駄なので
さっさと諦めなさいと。
わかる問題は時間をかけずさっさと解きなさいと。

<Part1:写真問題に関して>
①写真を見て、
自分で出題者になったつもりで
問題にしたいことを考える

②可能性の低いものを排除。
以下のものが選択肢にある場合は、
トラップだと認識すること。
・全体像が写ってないものに関しては
あいまいなので問わない。
・左右の位置関係、全体の人数のカウント
のみでの出題は行われない。
・写真の中の文字を読ませる問題はない。
・発音が似た単語を出されるときは、
要注意。

③問題を聞く。

<Part2 短いリスニング>
①最初の5W1Hを聞き逃さないようにする。
②問題を解く上で一番必要なキーワードのみ聞く。
③Yes,Noが入ってる選択肢は基本的には
ひっかけがおおい。
なお、パート2で一番聞き取りやすい単語が
回答にもある時は、それは罠であることが多い。

<Part3/Part4>
①問題の先読みをすること
やや大まかな情報を問うもの(「森」質問)と、
具体的で細かい情報を問うもの(「木」質問)の
ふたつに分類。

たとえば、「森」の質問は
1)Location(位置関係)
2)Occupation(場所関係)
3)TOPIC(話題)
で、文脈から答えるので最後に回す。

ただし、「木」の質問は
1)Set Phrase(決まり文句)
2)Un Predictable(予測できない)
の2種類がある。
2)の質問は予め出来るだけ時間を割いて
実際のリスニングの前に目を通しておく。

②ManかWOMANかを確認。
誰の発言に注意するべきなのかを知っておけば
その人の発言のみに注目すれば良い

③ピッチの高低、間の置き方で
回答に必要な重要キーワードを聞き分ける。

(ちなみにパート3では、一番聞き取りやすい
単語が回答選択肢にある場合、同義語がない限り
それが正解であることが多い。)

<Part5.6語彙・文法に関して>
①まず選択肢から見ること

②選択肢の種類を見極めること。
品詞の問題か、動詞の時制の問題か、など
それによって一文読まないといけないのか
必要個所のみ読むだけでいいのか、
考えればわかる問題か、考えてもわからない問題か
がクリアになる。

③設問文中の回答に必要な情報がある場所のみ確認すること
(すべて読むから遅くなるし、間違える)

<Part7長文に関して>
基本的にはPart56と一緒。
ただし、以下のプロセスを踏む。

①SKIMMING(概要を見る)
問題文全体にざっと目を通すこと

②Read Question Intensively
And Identify the ‘Key Word’
問題を精読してキーワードをつかむ。

③Read Passage Extensively
And Scan for the Key Words’
文章をざっと読み、キーワードに関連した部分から
情報を探すこと。

ダイジェスト版で送ると以上が極意になります。
リスニング、リーディングともに
問題に対する理解を徹底的に深めてキーワードを
見つけた上で、そこに効く部分だけの読解を
模索していく感じですね。
すんごい大事なことだけど、消化するまでに時間が
かかりそうだから、ちょっとずつモノにしていくしか
なさそうですね。

でもこれって、本当にさっきの読書やビジネスに
役立つと思います。

たとえば、スピーカーの話し方に注意することで、
「この人は大事なことを言うときに、
どういう特徴があるんだろう。 」
と考えることができたり、(上司に対しても使えそう)

「長文を見て10秒程度で大意をつかんでしまうくせを養う」
ことで、長いe-mailや話の中でも要所要所のみキャッチアップ
すれば、頭も疲れにくくなりそうです。

そしてそして何よりも
CBAを考えて問題を解けと教えられたことが印象的でした。
C:Cost(費用)
B:Benefit(効果)
A:Analysis(検証:自分に合ったフレームを見つけるまで)
これが、「わかる問題とわからない問題を見分けろ」
ということだったり(捨てる問題を見極める)、
「わかる問題もわからない問題も早く解け」(さっさと捨てる)
ということだったりすると思います。

ロバート・ヒルキ先生、ほんまに素敵過ぎます。
ちなみに習ったことが一番わかりやすい著書は、
「新TOEICテスト「直前」模試3回分」アルク社
ですねー。一度試してみてください。


あと彼のいいところは、

①普通の講義形式ではなくて
ディスカッション形式で講義をするところ。
→前後左右の人々とお友達になれる特典があります。
それだけでクラスの雰囲気は和やかで活気づきます。
結局最後まで勉強している気が全くしなかった。

②講義は9割英語。しかも初心者でも聞き取りやすい
とてもわかりやすい英語。残りの一割が日本語と
親父ギャグ。それが照れて言うからまたかわいーの☆

ですね。めちゃめちゃお勧めです。
で、なんでそんなセミナーに参加したかというと、
そうでもしなきゃまず勉強しないということでした。
下期の自己啓発目標にTOEIC900越えを挙げちゃっているので、
3月のTOEICを受けなきゃならんのですよ。

まー、でもそんな感じで
自分の思考や行動に対してなんらかのあてはめられる型を
つくる(それは他人と共有できるほど昇華されている
ことが基本。法則みたいな感じで。)には徹底的にそのことに
ついて取り組む努力をしていて、その結果得られた法則を
惜しげもなく他人に公開しているからセミナーとか本とか
という形でお金を取るんだと。

で、それが身近な実践しやすいものであればあるほど
万人が実現しやすいと。でも実際は違う。
楽して法則を教えてもらっている分、
それを自分流にカスタマイズするのには非常に労力がかかる。
実際にその努力が出来る人はごく僅かだから、
違う人が同じようなハウツー本を発行しても書店で売れ続ける。

結局はフレームを買って、
わかったような気になっているんだろうな。
と思いました。

わかったような気じゃなくて、本当にわかったと
言えるようになりたいし、
法則やフレームをもらうばっかりじゃなくて
自分でフレームや法則を探せるようになれるほど
自分自身で研究してみたいなーと思った今日この頃でした。

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