2017-06-07

天竺渡来のワンダーランド

みなさんは「大きな仏像」と言われればどこを思い浮かべるでしょうか?

屋内といえば、奈良の東大寺。

屋外といえば、鎌倉の高徳院。

確かにそれは正しい。

しかし、屋外の大きな仏像はあちこちにあります。

例えば、牛久の大仏。

しかし、あっちにもこっちにも大きな仏像がゴロゴロしている

それはそれは楽しい場所が奈良県にあることをみなさんはご存知でしょうか?

これらの大きな仏像は、天竺渡来(インドから贈られたもの)

なのです。

どーん。

踏むと健康にご利益があるそう。

うーん、西アジアっぽい。

青いのはラピスラズリ。

どどーん。

(もはや極楽戦隊ホトケンジャー!の世界。獅子と象に乗っています)

でかい。。。

こっちにも。

そして、インドの石を用いられた石窟のようなお墓も。

お墓の中。インドの石でインドの技師さんが作ったので、ほぼインド。

石窟の周りにはミニチュアな仏様たちが。

壁も美しい。

天井もハスの花。

石窟の表には、子連れの強面兄さんが。

この子達、なんかこびと図鑑の子供みたい笑。

こちらにも仏像さんが。

どどーんと、

巨体で涅槃中。

それを見下ろすさらに大きな仏像。

と、その子供たち笑

後ろ姿を見ても。どうしてこんなに大きいの!

お寺で出会った鳥。

近すぎるし逃げない。

しかし、眉間にシワが寄っていて、鳴き方がお小言っぽいw。

お釈迦様の輪廻転生と功徳のストーリーがどこまでも続く。

いろんな場所にあります。

一つのお寺で一日中楽しむことができます。

この仏像ワンダーランド壺阪寺には、「壺阪霊験記」という、

人形浄瑠璃や浪曲で親しまれている話があります。

その話はこうです。

「今より三百年以上昔、座頭の沢市は天然痘にかかり失明している。

そんな沢市のために美しい妻のお里が祈祷のために壺阪寺を毎日

こっそり訪れていたのだが、その行為を浮気と勘違いした沢市は

お里を問いただし、真実を知って自分を責める。

妻を不幸にしていると思った沢市は、壺阪寺から身を投げるのだが、

それを知ったお里も後を追って身投げしてしまう。

しかし、観音様の霊験により奇跡が起こって、二人とも助かり、

沢市の目が治った。本堂の横手には、そのお里、沢市が身を投げた、

投身の谷と言い伝えられている谷がある。」

この話から、滋眼のお寺として有名になり、

またそれがこの天竺ワンダーランドを作るきっかけにも

なっているのですが、

壺阪寺は眼を治すお寺として、インドのハンセン病患者の

教育や生活などの支援活動をインド各地にて行っていることへの返礼として、

インドから大きな仏像や石窟美術を贈られて、これほど大規模になったそうです。

また、同時にその活動支援として国内から壺阪寺への寄付をする方も

多いらしく、それらの方の返礼として足元の小さな仏像を設置していて、

それがまたたくさんあるようです。(ものすごくたくさんの数になっていました)

きっかけは霊験記でも、そこからインドとのつながりが生まれて

交流や支援活動に繋がっていることは素敵だなと思います。

桜や紫陽花、紅葉など四季折々の自然や鳥も美しく、見所が点在

しているので一日中ピクニックがわりに歩き回り、楽しめます。

これだけフォトジェニックだったら、

みなさんも行きたくなったでしょ?

最後に涅槃。

これで極楽往生、間違い無し。

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