住みよいおうちプロジェクト<ピザ・ナン兼用釜をつくる>その2
ピザ・ナン釜が作りたい!!ということで、前回は経緯についてのブログを書いた。
そこで、実際に材料にかかる費用について見積もりを立てた上で、決行する手はずになっていた。
おばちゃんたちは「できるだけ節約でやれるところはやるからあまりお金はかからへんよ!」と言うので、「1万円ぐらいかなあ?」と冗談で言って見たら、聞き違えたのか
「いややわー!!!10万円もかからへんて!!耐火セメントとかが高いけど、たぶん6万ぐらいあったらいけそうやで。もし足が出てもお母さんやから大丈夫やろ。」
ええええええええーーー、
釜のお財布、私持ちやし。
てかお金なかったら家族からって、その辺はなんだかんだいって昔の古き良き時代の感覚のままなんだなあ笑。
とはいえ、
今後いつどんな災害があるかもしれない。そして、平気でコンロの火をつけたまま忘れてしまう認知の祖父母のために止む無く全面IH化したキッチンだと実際の火が使えない。そしたら、いずれにせよ必要になることには変わりはない。見積もりも立ててくれているなら、その通りに一度やってみよう。追加でお金がかかったとしても、10万だと最初から思っていたら良いのだ。
というわけで、お二人にお願いさせてもらったのだ。材料があることを確認してくれていてあとは買いに行くだけなら、だいたいそんなものなのだろう。私もよくわかってないし、組み立てる段階で色々吸収していけばいいかな、ぐらいに思っていた。
しかし、私はあまりにも甘く考えていた。
彼らは私の予想を裏切る速さで動いていたのだ。
その数日後、私が自宅にいるとLINEで
「買い出しに行ってきました。そちらに荷物おろしに行きます」と連絡がきた。
ええええええ!!!!もう!??
てか、事前に連絡くれるはずだったんじゃ!??
丸いドーム型の天井は高度な技術が必要だということで、あの本の中にある平たい焼却炉のような形の初心者向けと言われているピザ釜(前回の絵)を作ってみることになっていた。それらにはタフステン石というヨーロッパのストーンブロックが基本形30個、ヨーカン12個が使われていて、煙突にアンティークレンガが6個用いられている。天井を塞ぎ、煙突を載せる天板は、大谷石という耐火性が強くて加工しやすい石材を使う。材料のそれぞれの性質などについては初めてなのでピンとは来ていないが、だいたい届くもののイメージはついていた。
と思っていたら、軽トラから取り出されたものは、、、、耐火セメント、セメントを固める土台、、、そして、、
以上。
あれ???石は??レンガは???
と、聞いてみると
「なんかなあ、ホームセンターに色々聞きに行ったりしてあるっぽかってんけど、結局無いって言われてん。せやから、通販で買うて!」
えええー!!
在庫あるから買いに行ってくれたんじゃないのーー?セメントあっても、材料そもそも揃わなかったら作られへんやんーー!それにすでにお金使ってしまっているので、材料が揃いやすそうな他のタイプの釜にも今更できひんやんかー。。
どうしよううううううううう。
いやまて、私。
おちつけ、私。
これしきのことで動揺するな。
・・・・しかし、私の第六感はすでにこの先の不吉を感じ取っていたのだ。
その夜に通販を色々調べてみたところ、
無い。
・・・・・・・・・・・どの関西のホームセンターも売って無い。
在庫が無いとかじゃなくて、そもそも取り扱って無い。
さらに大谷石なんてもののプレートは市販では存在すらしない。
なんだこれ!?こんな在庫なくてマイナーすぎる材料使っておいて、よく「誰でも簡単に自作できる初心者向き釜」なんて言ってメジャー本なんか出してるな、このヤロー!!
と思ったのだが、さすがに本の詳細を探せば取り扱っているところがわかるだろうと、一度返してもらって本を改めて読み直したところ、石のブロックは「ジョイフル本田」とあった。
探して見たらネット通販もあった。見れば石の単価は、どれも本に書いてあった金額よりも2割ほど値上がっていた。しかし、この際仕方がない。1万円以上買えば基本送料が無料となるとも書いてあったので、送料はかからずにすみそうだ。それだけでもありがたい。
なんだ、最初からここで買えばよかったんじゃんー。
あーよかった、とホッと胸を撫でおろして購入ボタンを押そうとしたが、
んん? 35000円?
・・・おかしいな?思っていたより1万円ぐらい高い。
一行ずつ確かめてみると、そこにあったものが
「特別送料:9990円」
とーくーべーつーそーうーりょーううー。。。。。。。
・・・・・・・・・・そうかね、石運ぶのは重いのかね。。別料金かね。。。
ならば、店舗取り置きで受け取りに行こう!!と思って探してみるが、、、
本店が千葉で、お店が関東にしかない。
・・・そうよね、東京で出してる本だから関東に住んでいたら困らないよね。。。。。
そしてもう一度何か方法がないかと思って隅々まで本を読んでみると、追い討ちをかけるかのように目に飛び込んできたのが、
「大谷石2枚:1100×500mm 厚みは4cm (特注)」
とーくーちゅーうーーーーーー!?
そりゃ血眼になって探してもないはずだわ。しかも腹の立つのが、本に記載がある釜の材料の部分に、天井の大谷石は厚み4cmって書いてあるにも関わらず、数ページ後の後ろのほうに小さな字で、
「編集部注:天井の厚みはできるだけ厚くしてください。煙突のレンガの重みで、薄い場合は大谷石が割れる場合があります。できるだけ8cm以上の厚みの物を使用してください。」
どっちやねーーーん!!
そしてこの本、なめてんのかーーーーー!!!そんな石重すぎて扱えるかーーーー!!
しかも1m×50cmなんて広さの大谷石はそもそも割れるやろ!!
加工しやすいのが取り柄の石なのに。
やだーーーー(涙)。。
近くに石材店があるので参考までに母になんとなくイメージを聞いて見たら
「え、聞いてはみるけど、そんな栃木でしかとれへん石、特殊加工するだけで10万するんちゃうの・・・」
ああもう、関東本のばかー!!!(笑)
詰んだ。
あーもう、詰んでしまった!!
そこまでするなら、同じ値段出して初めから材料揃ってる石窯キット買ってやったほうが確実やったわ。しかーし!すでにもう、セメント・コンクリを買ってしまったので2万円以上かかっている。
・・・ああ。
(↑ 火垂るの墓風に)
そんな満身創痍ながらも、私は、明日あたりに本の編集部に大谷石の特注の仕様を確認する名目で一言文句を言うてやることを固く心に誓い、その一方でお風呂でふとある打開案を思いついたのだった。
それは・・・・
続く!!(笑)
P.S ここの方は、件のジョイフル本田さんで見事に材料を揃えていらっしゃったご様子
Žタ家カフェ
いいなあ!!!!