2019-01-22

高齢化社会で若手労働者不足を嘆く前にやるべきこと

デイサービスやショートはあるけれども、要介護者を支えてその人のケアプランを立てるのと同じように、若年、青年介護者のライフプランのようなものを立てて、職業支援やメンタルケアのインフラ、直接的金銭的な社会支援の枠組みを作っていこうというふうにはならない。また、問題の性質上、言えなかったり、表面化しにくいので社会の関心が向かないし、理解もほぼない。この記事にしたって、大事なトピックスであるにもかかわらず、見解やコメントがどこかしら薄っぺらいものに聞こえる。わたしのような30代介護女子にはあまり響かない。

介護で閉ざされる未来 ~若者たちをどう支える~ – NHK クローズアップ現代+

でも日本の人口ピラミッドから考えても、この課題が間違いなくこれからの世の中のスタンダードになる。
その大変さには個人差はありながらも、もう間違いなく。

まあ、今が時代の過渡期だから介護側を支える体制がないっていうのもわからなくないけど。介護者の支援ができるような枠組みができて初めて本当の意味でウェルネスシティだと思う。一番わかり易い例だと、普通にデイも9時〜4時だから、フルタイム勤務している人だとまず絶望的だ。本来働ける貴重な若い世代の人が自由に働けないことでの国の経済的損失を考えたらもったいないし、どうとでも柔軟にできそうな気がするんだけど。

うちのように、要介護者自身が若い頃に先のことを何も考えておらず色んな面で手遅れになる前に、若いうちから、終活や後見人制度の相談、相続知識の理解や介護の知識、そのための貯金を残しておくようなことを本人が積極的に取り組んでおくこと、そして、介護する側のかゆいところに手が届くような物理的・メンタル的バックアップ体制が必要。若い人の職業支援とか特にね。例えば雇用の特別枠で介護者雇用枠を設置したら良いのではないか。それがこれからのCSRにもつながると思う。

私の年でさえ在宅介護で目を覆いたくなるような惨事があるのに笑、10代の子だったら多感な頃だし、悩むだろうし、周りの理解が得られないならそれこそ教育自体も見直さないといけない。プログラミングを入れるなら、介護だって現社とかの並びで少し入れればいいんじゃないかと思う。介護側だって若いうちから、対応に困った時の受け流し方や、知識としてわかっていることが多ければいちいち動揺することも、からかわれたりすることも少なくなるだろうし。

言う人が少ないから表面化しにくいなら、隠さず堂々と言ってやれ!って思う。少なくとも、私の周りにだって数人同世代の子がいるよ。「閉ざされる」って言い切ってる時点で日本経済に先行きはない。別に悪いことを仕方なくやってるわけじゃないんだから。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
関連記事
error: Content is protected !!