2017-11-01

スパイスソムリエ、サフランの花の美しさに悩む。

サフランの花が咲いた。
正確には朝一番に蕾が準備をして、朝日がたっぷり注ぎ込む午前9時ごろに満開になる。
あああ、なんて可愛らしいんだ。

サフランについては、パエリアでお馴染みだが、中東料理にはコショウと同じぐらい頻繁に用いるものだ。そのため、高価であるので自分で育ててみようと思ったのがきっかけだ。ナショナルジオグラフィック誌も、オンラインにて世界一高価なスパイス、サフランの知られざる歴史という記事を公開している。このページの説明は分かりやすく、動画もとても美しいのでぜひ見ていただきたい。

しかし、可憐なクロッカスのような花が咲いたと思った瞬間に、三つに先が分かれた雌しべを収穫しなければならない。もっと言えば、この時に花まで摘んでしまうのが一般的なやり方のようだ。というのも、グズグズしていると雌しべの品質が落ちたり、球根ではなく花に栄養がいってしまうので、次世代の球根が小さくなってしまう可能性があるためだ。

なので、見つけた瞬間に私は雌しべだけを取得。家族に見せてから泣く泣く花も摘んだ。収穫した雌しべは根元をカットし、ペーパータオルに広げて天日干しする。写真のは、とってすぐのものと、1日乾燥させたものとが混在しているが、お分かりだろうか。1日でも乾燥すると糸のように細くなっていくことを。これがサフランである。くどいが、一つの花から三本しか取ることができない貴重品だ。雌しべなのになぜ三本なのかと言うと、雌しべの先が三つに分かれているのだ。

根元の濃いオレンジじゃないとこは美味しくないので、カットして先端のみ乾燥する。

今日は天気でよかった。干す時から、黄色が紙に滲んでいてまさに染色媒体。

ミーコも一緒に日向ぼっこ。

そして、一通り鑑賞が終わったところで花も摘む。こんなにかわいらしいお花なので、ちょっとこのまま枯らすのは勿体無い、ということでどうやったらその可憐な花の魅力を伝えることができるんだろうと色々悩んでGoogleで調べてみた。が、クロッカスに近いサフランの花そのものには毒があるのでお茶にはできない。かと言って、調べてもどこもかしこもサフランというと雌しべの収穫の話ばかりで、どこにも収穫後の花の活用の話がない。

が、こういった球根を肥やすために花を収穫する植物は、摘んだ後の花を花吹雪や、お風呂のデコ、また押し花に使われていることが多いとか。

というわけで、私も押し花をやってみました。

なかなか難しい!でも花びらが美しいので、頑張ってキレイに乾燥させて、できればその後にレジンで固めてアクセにしたい。というわけで、色々こちらも調べています。

わたしがイランにいるときはなるべく咲きませんように。

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