ミカドニスタンのご先祖さま〜とある演目に思いを馳せて〜
自分のライフワークとの両立や自立と迷いつつも、とりあえず副業が可能で将来に繋がりそうな内容での再就職活動を始めていたら、ふと、おっとと音頭が脳裏に浮かんだのだ。
おっとと音頭とは、その昔私が東京で会社員の合間に劇団に所属しながら演劇をやっていたころに出演した最後の公演「おっとと村の神様」で私が作った、挿入歌だ。その際に台本に「音頭」が必要と書いてあり、特に誰も作りたいと言ってくれなかったので、初めて自分で編曲、作詞、振り付けと会社帰りの夜間にあーでもないこーでもないと作ってみた。その後、劇団内でも年配の方々の「こんなの難しくておどれなーい」とかいろいろお決まりのすったもんだがあった末に、劇団20周年記念公演ということで、舞台の最後にみんなで吹き込んだスペシャル版の「おっとと音頭」をフィナーレ後に流すことになった。(その時に、パンフレットと同じデザインの特製クリアファイルもプレゼントしたのだ!)
劇の内容としては、田舎の観光客不振にあえぐちいさな家族経営の旅館でおこるドタバタコメディなのだが(たぶん)、私はその旅館の一人娘で康子という役柄であった。役作りの過程で、私は本当は康子をマイルドヤンキーみたいなグレた女の子にしたかったので、衣装合わせの時に原宿で買ったベリーショートの金髪ウィッグとピアスを買って以下のようなそれっぽい格好をしていったのだが、
マイルドヤンキーな康子
残念ながら演出許可がおりず、普通の旅館の娘らしい和服の女の子の格好にしろと言われてムカついたので、せめて中身だけでもと、結局やたらとパパラッチとSNSが好きなドSで商魂たくましい屈折したキャラクターに行き着いてしまった笑。
妥協した見た目の康子
おっとと村のかみさま
そんな康子の置かれた状況をふと冷静に考えて、というか古い記憶を辿ってあの脚本を思い返してみると、私の周りの環境に共通していることが非常に多いことに気づいた。例えば、
- ど田舎にある小さな民宿のような旅館(うちは古民家だがAirbnbを考えている)
- 特段有名な観光名所もなく人々の関心は低い
- 幽霊だとか妖怪だとかお寺とか●●の神様とかパワースポットとかがある
- 婚活イベントで地域外の若者を呼んで活性化しようとしている
- 康子は一人娘で、いずれご先祖の残した古びて客の来ない旅館を背負って地域ごと観光化して行かなければならない
- 近所に変な(面白い)人がたくさんいる
といったような内容だ。あれ、わたしリアルで康子の環境じゃない???笑。
こんな感じの●●の間、とかにできそうだし。
で、ここまで書いておいて、実は本題はそこじゃないのです。そう、音頭の話!!その時に最終的に完成した音頭がこれだったのです。(それぞれのキャストが役柄になりきって歌う、というもの)
で、これのためにもちろん最初に団員向けに雑なデモ版を高音苦手な私のサンプルボイスで作っていたのですが、どうせ吹き込むなら康子スタイルで作ってしまえ!!!と間奏を康子アレンジしました笑。(ちなみに音階が変わっているのは、高音にみんなついていけずに本番撮りの前に一音下げたため笑)
それをたまたま今日久しぶりに見つけたので聞いてみたところ、
「・・・・「おっとと」の部分を「ミカド」に置き換えて、「おっととの神様」の部分を「ミカドニスタン」に置き換えたら、あとちょちょっと歌詞の言葉の端々を直せばそのまま「ミカド音頭」になるんじゃね!?
<前奏>
おっとっと そーれそれそれ
おっとっと そーれそれそれ
和尚:あそれ
和尚:あよいしょっ
和尚:そーれそれ♬
<1番>
女将:先祖代々受け継いーだ〜
安田:村の大事な守り神〜
康子:みんな集まり輪になって
小梅:さあおっとと音頭をさーさげましょ〜
おっとっとーの かーみさま
おっとっとー おーねがい
どうかご加護があるように
さあおっとと音頭を、おどりまーしょ〜。
<間奏>
おっとっと そーれそれそれ
おっとっと そーれそれそれ
あそれ
あよいしょっ
<2番>
ツバキ:旧所名跡ありませーん〜
ミツ:落ち武者幽霊でてきます〜
ツバキの彼:だけど村には、おっととの
さくら:かみさーまがついてて縁結ぶ〜
おっとっとーの かーみさま
おっとっとー おーねがい
どうかご加護があるように、
さあおっとと音頭をおどりまーしょ〜
<間奏>
おっとっと そーれそれそれ
おっとっと そーれそれそれ
あそれ
あよいしょ
というわけで、今年の夏のピナ祭りとゲストハウスイベントのときには健康的なミカド音頭をしようかと思います!(笑)
てゆうか、あの演目、うちでそのままやればリアルな昼ドラマにできるんじゃない??笑