客家擂茶(ハッカレイチャ)〜Thunder Tea Riceに魅せられて〜
レイチャ(擂茶)、英語名ではサンダーティー(漢字から)ライスとは、中国のユダヤ人とも呼ばれる、客家(ハッカ)民族の人々の食事のだし茶漬けのようなもの。こってりしている東南アジアや中華料理の中では、野菜や穀物がたくさん取れるヘルシーな女子メシとして、また肉を使用しないので、台湾や東南アジアのベジタリアンにも人気なのだ。ご飯の上には、軽く塩味のついたナツメ、ピーナッツ、豆腐、インゲン、ゴマ、キャベツ、にんじん、青菜、揚げたおじゃこを盛り合わせ、そこにレイチャ(擂茶)を注いで食べる。
Plant-based thunder tea rice and other Hakka dishes in Singapore
初めて出会ったレイチャ(擂茶)がサンダーティーライスだったので、レイチャといえばすべからく「レイチャ掛け混ぜご飯」を指すのかと思っていたのだが、改めて調べてみると別物。ごはんは後から考えられたメニューらしい。客家の伝統では毎日朝10時と午後3時ごろに擂茶(レイチャ)を飲むそうで、サンダーティーライスとして出てくるレイチャは本来「レイチャ丼」とでも呼ぶべきなのだろう。
レイチャの味
レイチャは材料として茶葉も一緒に挽いているので、緑色の見た目に、抹茶のような味を連想するが、騙されてはいけない。実際は、薬膳スープや青汁に粉砕したナッツを混ぜたもののようで、味は青臭くあっさりしている。ただ、好みは分かれると思うので、慣れない間はちょっとしか飲めないし、そもそも味が嫌いな人もいる。ただ、飲んでいるうちに私は慣れてきて、そのうちこれをご飯にかけないと美味しいサンダーティーライスとは思えなくなってきた。
レイチャ(擂茶)は、お出汁のように別の器で出てくるので、ご飯にかけてお茶漬けで食べるもよし、別々に分けてスープとして食べてもよし。本来は、レイチャをかけて具全体をぐちゃぐちゃに混ぜてビビンバのように食べるのが一般的らしいし、私も迷わずそうして食べていた。
そもそもレイチャは、中国三国時代の武将・張飛が兵隊の間に疫病がまん延したときに作って飲ませたのが始まりと言われている。当時は「生米」「生茶」「しょうが」の三つをすり混ぜたものをレイチャ(擂茶)と呼んで飲まれたようだ。客家の人々が台湾のほかにも、東南アジアに移住して、プラナカン(マレー人と客家の混交)となったり、地元に根付いて生きていく中で、シンガポールやマレーシアを中心に広まっていったようだ。
現在マレーシアのチェーン店で出てくるレイチャ(アイキャッチの写真)は、緑葉ベースでペパーミント、バジル、ゴマ、ピーナッツなどをすり混ぜたものが多いので、シンガポールの色々な屋台で食べた味や盛り付けとはまた少し違う(まだうまく説明はできないけど)。
▼シンガポールの屋台やお店などのレイチャ
レイチャは、2002年から2003年に中国南部で起きたSARS(重症急性呼吸器症候群)の時に、健康維持のレシピとして一躍注目され、台湾各地の客家の街で名物として観光客に提供されるムーブメントが起こったそうなので、現在のコロナウイルスに対抗するための健康食品としてバクテーと並ぶ名物になるかもしれない。食物繊維やナッツのプロテインもあるので、総合健康食品としてもスムージー並みにすごく優秀。
なのに、日本にない・・・・・。てゆうか、地元にない・・・。
と思っていたら、輸入販売しているところがあるそうで、たまたま京都のお店で見つけたといって、イベント仲間のさえこさんがこれをプレゼントしてくれました。
おおー!!!砂糖入りなんて初めて見たーーーー!!!!しかも、まだ試していないけど、牛乳入れて飲んでもいいらしいそうだ。グラノーラ的な?
調べてみると、通販サイトもあって、送料が無料だったので思わずこちらで無糖の方も購入してしまった・・・。
【送料無料】【食べるお茶】 客家擂茶(はっかれいちゃ) お試し7個セット【台湾茶】【擂茶】【れいちゃ】【穀物ドリンク】※代引き不可
あー、試すのが楽しみだっ!!!
和式バクテーの次の野望は「和式レイチャ」を手作り開発することだな。