2020-03-10

アジアの時代を迎えるイスラーム

 

マレーシアを含めた東南アジアのイスラーム文化についてのイベントでも話したが、現在最もムスリム人口が多い地域は、中東ではなくアジアである。

 

さらに国で言えば現在の首位はインドネシアであるが、10年後にはパキスタンが追い抜き、30年後にはインドがそれら二国を追い抜くといわれている。ハラールの認証やビジネスなどは、国教をイスラームと定めて規範を整えた多民族多宗教国家のマレーシアが牽引し(インドネシアは国教ではない)、ムスリムの人々と言えばアジアの時代に移行しつつある。そしてその今を代表するマレーシア、インドネシアに交易を通じてイスラームを広めたのが大国インドであり、アラビア半島南端のイエメンやオマーンなどである。まわるまわる。歴史は回る。

 

まあ、というわけでマレーシアに興味が湧いて行ったんですけどね。

 

スパイス娘繋がりのまちこちゃんが、お仕事の付き添いでインドに行ってきて、ムスリムの方が多い街ハイデラバード(あと一個忘れた)などを訪れて、イスラーム文化のムガル帝国にゆかりある食を学んだらしい。

 

いわく、「違う国のように思えた」と。

モスクがたくさんあったり、ヒジャブの女性がいたり、おじさんがムスリム帽をかぶっていたり。

 

私の敬愛してやまない「どっとーれ(イタリア語で博士とか先生の意味)」が、私にワールドイスラームの講義をしてくれた時に、インドネシアの事例を約10年前にいち早くあげていて、「これからはアジアイスラームの時代」であり、「(世界中で柔軟にローカライズ出来たからこそ広まったのであり)その人々にとってのイスラームとは何かを考えることが大事」と言っていたことを鮮明に思い出す。そもそも、あれから彼が全く講義をやってくれないから今や自分で調べて自分のペースで自分でみんなに解説するしかなくなってるんじゃんか!!(といいながらちゃっかり後継認定されていますが笑)

 

今回のマレーシアの留学旅で、私の関心も陸の二つから、そろそろ海のシルクロードに変わって行くのかな。いまはオマーンとインドに行きたい。お腹ゆるいけど笑。

 

リアルに旅に行けなくたって、旅や世界や暮らしを楽しむ方法は色々あるよ。もっと世界やそこに住む人々と仲良くなりたい。知りたい。

 

そして、縦軸の歴史と横軸の世界の中で、現代を生きる自分の繋がりを座標軸でクリアにしていきたい。

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