断捨離留学のススメ〜私がマレーシアに行きたい14の理由〜
私は、一度やりたいと思ったことは何年時間がかかったとしてもいつのまにかやりとげていることが多い。
良い意味で執念深いのだ。そのための努力は惜しまないし、あらゆる手段を試す。
大きな障害があるときには、じっと好機が訪れるのを待つ。
そうして家の問題や介護の問題も乗り越えてきた(まだまだ終わっていないけど)。
そのわたしが大学時代に抱いていた夢で、一つだけ叶えていないことがある。
それが「留学」である。
私は「留学」をしたことがない。
本当は大学の三年目で留学をしようとしたのだが、そのときに関わっていた学生プロジェクトの人手が足りなくて断念したのだ。その選択自体は後悔はしていないが、やはり学生時代に親に無理を言ってでもしておけばよかったとも思うこともある。
卒業前にトルコで2ヶ月働いていたときも、あくまでインターンシップなので語学を学んでいたわけではない。当時は教科書もなく、仕事をしながらホストシスターに英語を教えて、その代わりにトルコ語を教えてもらうなどしながらほぼ独学で学んでいた。それで、文法の細かい部分の活用はわからないが、日常的な定型文や単語、簡単な会話などはほとんど身についたので、その後なんども旅をする上でも困ることはなかった。
その経験からすると、ぶっちゃけ「語学をやるのに、環境とやる気さえあれば学校なんて必要ない」と思っている。が、奈良にいると集中的に語学のみに時間を取れる機会が少ないのもまた事実である。私も語学フェチというほどでもないので、旅をするごとにテキトー言語ばっかり増えて、きちんと使いこなせるという言語はほぼない笑。日本にいて勉強しようとしても、通信講座などを受けても今ひとつモチベーションがあがらない。リアルな環境的刺激が足りないのだ。
さらに、今までの祖母、祖父の高齢認知症の在宅介護から通院入院、施設の手配と送り迎えなどの2年間は、毎日をやりすごすことで精一杯で、とうていそういったことまで考える余裕もなかったが、いろいろな課題を乗り越えて、やっと自分自身の身の振り方をまた少し考えられるところまで生活を改善して来た。
そうするとまたむくむく沸き上がるのである。
旅に出たい。
遠くに、長い間。
大好きなイスラームの文化美術を学びながら。
ハラールフードのことを詳しくなって
語学を頻繁につかって
可愛いヒジャブやムスリムファッションに詳しくなって
ムスリムインバウンドにも詳しくなって、
中東圏の人々と友達になって、、、、、
って、もう留学するしかないじゃん!
目次
マレーシアが私を呼ぶ理由
というわけで、短期で留学をすることにしました。
マレーシアに語学留学したい理由は以下の通り。
- 留学することで人生の心残りと言い訳をなくしたい
- 姫ヒジャブを流行らせたい
- ムスリムインバウンドを学びたい
- ハラルフードについて詳しくなりたい
- マレーシアの企業を見てみたい
- ペナン島で混淆文化を学びたい
- 東南アジアのイスラーム文化を学びたい
- 美しいマレーシアのモスクやイスラーム美術にたくさん出会いたい
- 中国語もちょっと学びたい
- 東南アジアにいったことがない
- マレーシア料理を食べてみたい
- 普段ビザの関係で行けないサウジなど中東エリアの留学友達をいっぱい作りたい
- 最先端のムスリムファッションについて詳しくなりたい
- 実家から離れる時間を作りたい(実家にいすぎてわからなくなっていることがある)
- 資格貧乏で中途半端な英語(当者比)をブラッシュアップして自信をつけたい。
ちなみに着物におしゃれヒジャブで連想してた昔のお高祖頭巾のイラスト。
インナーヒジャブはもちろん通気性がいいユニクロw
お高祖頭巾、ヒジャブっぽい!!今年は絶対着付けを覚えよう。
留学先の学校をみつける
そう言った理由での留学なので、ぶっちゃけ授業にそこまで細かいこだわりがありません。むしろ気になるのはクラスメイトの国別比率と、価格の手頃さ、クラス配分(ビジネスクラスと一般クラスが混ざっている方がいい)、アクティビティやインターンシップの充実、立地や安全性、などなど。
というわけで、学校の選択コースも滞在先もできる限りコストを抑えて行くことにした。もちろん、手配も自分で!、、、と思ったが、情報が少ないので収集がてら片っ端からエージェントに接触。合計5〜6社を調べ、カウンセリングを受けたり資料を取り寄せたりしたが、対応の速さ・良さと代行手続き料金が無料ということで、結局マレーシアには全然関係ない財団法人に依頼することにした。留学ビザも取らないので、入学や入寮は自分でもできる程度の手続きではあるが、いまのところは満足している。多数のエージェントを比較している中で、代行手続きビジネスの仕組みや広告のからくりなどに気づいてくると、本当にシンプルなものが一番いい。最終的にクアラルンプールで一番実績と定評のある学校で一番スタンダードのフルタイムコースで一番安い寮の個人部屋にしたところ、3ヶ月間の滞在で約40万円弱となった。(通常の相場だと60万円程度は必要らしい。と言いつつも、それでも学校と提携している寮がかなり割高なのだが安全には代えられない。)
留学資金をあつめる
さて、現時点で固定収入を得ていない状態の私が、この40万円をどう捻出するか。
今までの蔵コレでの収入はすでに蔵に電気を通すためなどの修繕費用にあてているので、使えない。(というか、もともとリノベーション資金を集めるために譲っていたので目的が違う) 私の退職金や雇用保険金は2年間の生活費の足しにしてしまったのでもうない。貯金はギリギリなくもないが、ここを切り崩すと別記事で書こうと思っている住み開きの手続きや母屋のプチ修繕のための費用がなくなってしまう。。。うーん、どうしようかな。
とりあえず、まず母に留学したい旨を説明し、その間の介護のことを頼む。すると祖父のものを片付けいていた母が、「おじいちゃんが、置いたまま飽きてしまって長年使っていない切手があるんやけど、それって買い取ってもらえるのかな? 家に置いといても仕方ないし、片付けるのも面倒やから放っておいたんやけど。」と言うではないか。
そこで、大量の記念切手シートを金額別枚数別に分類・集計をし直し、一枚ずつ袋に分類し直して、大阪の金券ショップに持っていったのだ。1回では終わらないのので、2回目、3回目と持参していく。奈良からの交通費も一回往復で三千円ほど必要になるが、大量のものを一度に持っていって嫌われても困るので小出しにして通う。切手自体も、使用未使用、シートやバラ、綺麗か汚れているか、金額帯などで買取価格が様々である。それらをすべて試算して、買取率の高い金券ショップを精査して持っていく。調べ方のコツとしては、金券ショップが密集している場所を選ぶことだ。さらに大型施設の中であれば競争が激しく、それぞれの商品や特徴に合わせて比較的高く買い取ってくれることがある。私が行ったのもそういった店舗で、切手の買取が比較的手厚いお店であった。立て続けに数回通っているので、いまでは店員さんと顔なじみだ。しかも、最初はドキドキしながら持っていっていたが、店員さんから「きちんと種類と枚数別に分類して持ってきてくださるのでとても査定が楽なんです」と褒められ、行くのが楽しくなってしまう。
さらに、金券ショップのある雑居ビルには美味しくて安いランチ屋さんがたくさんあるので、待っている時間も退屈することがない。数日間毎日精査しながら金券ショップに片道2時間かけて通って、査定を待って、ものすごい数の切手を手放して、ついに留学費用と渡航費をまかなえるほどのお金が溜まったのだ。
使わない切手を片付けたおかげで、留学資金が生まれる。まさに切手留学、いや断捨離留学だ。思わず、「おじいちゃん、どうもありがとう」と手を合わせる(生きてるけど)。
学校の申し込みをする
金額の見通しがたったので、やっとエージェント経由で申し込みをする。本当は夏にいきたかったが、安い寮が空いていないので秋になった。なにはともあれ、ここから様々なプロジェクトがいよいよスタートするのである(自分のなかで)。無事に予約できるかやきもきしていたが、平成最後の日に予約が無事完了したという連絡がエージェントからくる。よかった!
姫ヒジャブは絶対流行らせたいなー笑(そこかい)
まずはこちらでマレーシアの文化混淆のお勉強から。
[itemlink post_id=”4582″]