サフランの花の見分け方を知っていますか?
どうも、わらしべ旅人でありながらスパイスインストラクターでもあるmikadoです。
実はこういう取り組みもやっています。(他にも色々やっていることがあるので、最近なんと名乗ったらいいのかがわからない。興味の赴くままに追求しています。)
学生時代のトルコでのインターンを経て、イスラームやシルクロードの文化と食に興味を持ち、その交易と料理に欠かせないスパイスに関心を持ち始め、どんどん身体に良くて美味しい使われ方を自分で調べたり、料理実践したり、スパイスそのものを育てたりしています。
そんな私が、イランのペルシアの文化や食に興味を持った。イベントもやった。実際に行って飲み食いもした。
ペルシア料理に欠かせないもの
それは、ローズウォーター、シナモン、くるみ、ザクロ、サフラン、ビネガー、たくさんのフレッシュハーブ(イランではサブジという)とその他スパイス。
肉は鶏肉とラムと牛肉が出てくるが、それほど実は重要ではない。野菜とフルーツがメインの文化なのだ。
サフラン、ローズ共に今でもイランは世界最大の生産国である。ローズとローズコロン、ローズウォーターについては、トルコのウスパルタもイランに次ぐ一大産地であり、そちらを訪問した際の記事を書いているので、今回はサフランに特化して書こうと思う。
サフランはイランが主力産地であるものの、スパイスの王様として世界中で用いられている。有名なものとしてスペインでサフランライスを使った黄色いパエリアがあるが、あれはイスラム教徒のムーア人がスペインにもたらしたものである。寒暖差があり、秋口から育て始めることで涼しい気候が似合うサフランは、スペインでも栽培されている。(たまにイランから輸入しているサフランをスペイン産として偽って売っていることもあるが)
サフランが何か、またはスパイスとしてのサフランの歴史や栽培について詳しくはこちらの記事がオススメです!
サフランとは何の植物なのか?
さて、私たちが一般的にスパイスの「サフラン」を指す時には、「薬用サフラン」という用い方をする。何故なら、実はサフランはクロッカスの一種であり、花が薄紫で可愛らしいことから観賞用のサフランや、似た植物として「イヌサフラン」などという似た植物があるからだ。自分で育てる際には、間違った球根や花を購入しないよう気をつけたい。特にイヌサフランは有毒なので、注意深く見分けることが必要だ。以下に簡単に見分け方と特徴を書いて見た。
イヌサフラン(コルチカム)
アルカロイド系の毒、コルヒチン、デメコルシンの成分が全草にある有毒植物。早秋(9月〜10月ごろ)に花が咲くために薬用サフラン(秋サフラン)とも間違えられるが、その葉はギョウジャニンニクとも間違えられやすい。犬も食わないサフラン笑。お花は紫で可愛い。
観賞用サフラン(春サフラン)
別名クロッカスともいう。そう、鑑賞でおなじみのやつだ。スパイスで用いる秋サフランのようなダラっとしたオレンジの大きな雌しべがないのと、春に花が咲くのが特徴。
サフランを育ててみようと思われる方はぜひ上記を踏まえて球根を選んで欲しい。
ちなみに、本当のサフランはこれ。雌しべがだらっとしているでしょう?笑