2017-12-29

【BOOK】奈良の世界遺産とは一体なんなのか?

この本、めちゃくちゃ面白くてほぼ1日で読んでしまいました。

学術書っぽくてとっつきにくいイメージがあるかもしれませんが、中身はライトで読みやすく、かつ日本の遺産というものを立体的に捉えることができます。

あと特筆するなら、奈良の特異性がわかる本だと思います。

これだけ過剰に加速しつづける社会の中で、唯一奈良で時間が止まりつづけているように感じるのはやはり同じだけの強い力が働いてるからで、さすが最初に奈良に都を置いただけのことはあるなあと感じてます。

それは文化財展では伝わらない。

行って身体全体で感じる。そんな磁場(パワースポット)をたくさんかかえているからこそ「奈良の住み倒れ」と呼ばれるんだと思われました。あとは、京都のように完成されたものではなく、大陸文化を取り入れたり国家を作っていくなど試行錯誤の過程が全てあるので、安定してない。

ホントにいろんな意味でカオスで異空間。そしてその異空間を通じて過去や八百万の神様と繋がれるのが面白くて、現代には希少な人間のスピードや五感に戻れる場所でもあると思います。

そして、それが新しい発想や生き方にもつながります。

是非読んでみていただきたい一冊だなあと思います!

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
関連記事
error: Content is protected !!