ペルシアインスタ狂想曲。
数日前から、インスタグラムで何かが起こっている。
正直、私はスロースターターなのでSNSなども流行ってくるまでなかなか手を出すことがない。
インスタグラムなんてコメントもFBほど長々書けないし、タグ付けも面倒くさいし、正直何が面白いのかさっぱりわからない。
と、今の所は思いつつも旅の写真をギャラリーで公開する方法がなかったので、アカウントを取って自分が好きな場所の写真を頑張ってあげていた。
数日前までは。
ところが、数日前から恐ろしくコメントやフォロワーが増えており、1日30~40人ぐらいのペースでフォロワーがついた。
何事!?
と思うじゃないですか。
しかも、それがイラン人でペルシャ語のコメント!!!!
ペルシャ語わからんし!!!!!(笑)
なんでペルシャの写真あげて同じペルシャ人のフォロワーがつくねん、と不思議に思っていたのだが、そこが文化の違いというか、面白いなと思うところで、ずっと上げ続けていると現地の方から「イランが安全で美しいところだということがわかっている日本人女子がいる!」ということがとても印象的に映ったようだった。(後から翻訳をしたら広告もそこそこあったのだが)
実際、いいね!の数はそんなに変わってないものの、イラン各地の観光局的なアカウントから「もっと積極的に発信してほしい」と言ったような個人メッセージをもらったりもしている。概して好意的だ。
そうか。
イランの人はもっと知ってほしいんだ。
日本のメディアからは伝わらないことを、
行った人にしかわからない人の温かさへの感動を、わかってほしいと思ってるんだ。
ということを訴えられたような気がした。
わたしはちょうど、10年前のトルコでもほぼ同じ経験をしていた。
その頃はインスタグラムはなかったが、トルコに対するイメージが今ほど良くなってなくて、でも彼らは日本人のことが兄弟のようにとても好きで概して好意的であった。
それに対して、いつでも興味がないのは日本人の方であり、それが個人的に歯がゆくも恥ずかしくもあった。だから、少しでもその魅力を伝えたいと思って活動してきた。
思えばわたしは、ずっとこういう経験ばかりしてきた気がする。積極的にマイノリティーな新しい価値観に出会い、自分が咀嚼しておもしろいと思った魅力を知ってもらおうと表現する。だからこそ、常識と言われるものを疑い、自分の目と身体で真偽を確かめ、コミュニケーションをとると言うくせがついたのかもしれない。
新しい価値観が増えるということは、既存の価値観に対して知らない価値観と比較することになる。そうすると物事を俯瞰的にみる必要が出てきて、視座をあげることができる。その繰り返しが面白いし、その繰り返しの中で新たな興味が湧いてくる。
多くの人が、もっと信仰やイスラーム文化やシルクロードや中東に興味を持ってくださったらいいなあ( ´ ▽ ` )。