2020-04-20

【イベント】コーヒーと溜まり場の世界史〜世界に広まるトルコの寄合茶屋文化〜

トルコにこんなことわざがあるのをご存知だろうか?

「一杯のコーヒーにも40年の思い出がある」

コーヒーの起源はイエメンとかエチオピアとか諸説あるものの、その後宗教行事に活用され、さらに薬効にも注目されるようになっていった。
トルコは世界で初めてカフェが生まれた国であり、また世界中に外交手段の一つとしてコーヒーを広めて流行らせた国でもある。

いまではスターバックスなどアメリカや欧米のサードプレイスとしてのカフェが有名であるが、元来それはトルコの寄り合い茶屋文化であり、対欧米の外交手段の一つとしてトルコがわざわざコーヒー文化を広めた(コーヒー外交)ことを知っている人はそう多くない。

パリでは「ア・ラ・トゥルカ」としてコーヒーのみならずトルコ風の食器や洋服などが流行り、そのうち苦いカフェにミルクを入れることを思いつき、ロンドンではカフェが生まれたことで身分の上下を超えて人々が集まり夜通し議論するようになり、「ペニー大学」と呼ばれるようになった。カフェインのおかげで男たちが夜に帰ってこなくなったので、怒った女たちからコーヒーを禁止する嘆願状が行政に提出される珍事件も起きた。さらにオランダは商魂たくましく、自分の不毛な国土では作れない砂糖やコーヒーのプランテーションと大量生産に乗り出し、イタリアでは朝早く起きるのが億劫なウェイターの憂鬱をよそに、一大ビジネスとしておしゃれなカフェが次々に開かれた。

そう、ヨーロッパの文化はトルコのコーヒーによって花開いたと言っても過言ではない(たぶん)。

では、日本はどうだったのであろうか?
江戸時代の鎖国時の200年間に、当時貿易の門戸を唯一開いていたオランダが持ち込んだといわれており、当時文化人として有名であった大田南畝が「無理もない」といった内容の日本初の食レポを書き残している。

そんな、文化としてのコーヒーの歴史と、それによって激変していった世界の社会環境、さらにそこで時を変え、場所を変え培われていった「心地良いイノベーションが起きる溜まり場」としてのサードプレイスのありかたについて、こんな時だからこそいろいろみんなで話してみませんか?私は、一通り本テーマの話をさせていただきますが、その後にみんなでいろいろ今後のコミュニティのあり方やカフェについて話しができたら嬉しいなと思っています。

 


【Zoomイベント】コーヒーと溜まり場の世界史〜世界に広まるトルコの寄合茶屋文化〜を語る

日時:2020年4月22日(水曜日)21:30〜23:00(終了予定)
参加費:2000円/人

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