2020-12-08

全国通訳案内士の資格の改悪について思うこと

私は英語を正確に話すのが苦手だ。
だがコミュニケーションのための努力は好きだ。

これまでも語学コンプレックスと闘ってきた話は書いてきたように思う。

話さないプレゼントレーニング

語学のクオリティよりも大切なマインドセット

そんな正しいスピーキングが苦手でコミュニケーション大好きフィールドワーカーは、せっかく国内最難関の語学国家資格の通訳案内士に受かり、お客さんと仲良くしていただけることが多くても、なかなか活かせないでいた。

だけど、やっぱり日本の歴史文化を伝えたり、逆に海外の歴史文化を伝えるには必要なスキルであることには変わりない。そして、その仕事がやりたくなったときに資格を剥奪されてできなくなっていたら困る。

というわけで、法令の改悪で義務化となってしまった全国通訳案内士の資格定期更新研修を受けることにした。

感想は、、、絶句。
講師の方はすばらしく、教え方もわかりやすい。
そこになんの不満もない。
ただ、その要となるべき「研修内容」がとてつもなく残念だったのだ。

とある会社のいつでも受けられるオンライン研修を受けたのだが、最速の2倍速で流し見していて2時間弱くらい。内容は正直ほとんど以前みたことあるものや、考えたらわかりそうなことがほとんどで、新しい情報もなく、4000円もお金を払わされる価値はない(旅行業周りの基礎知識も、旅行業取扱管理者と旅程管理主任者の資格を持っている人ならほぼ知ってることの復習程度)。
だが更新研修とテストは受けることを義務付けられている。さらに、2〜3時間ほど全てオンラインの講義を視聴しないとテストが受けられない仕様になっている。事前勉強は任意とし、確認テストのみを必須にしておけば最速3分で終わるのにだ。

まあ、在宅で好きなときに全部完結できるのは楽だから、いいか。
とは思いながらも、、む〜んとする。

だいたいこの試験が法令義務なのに有料なのも謎。この内容で品質が担保されるとは到底思えない。ぶっちゃけ、旅行関連業者や古鎮通訳ガイドのお金稼ぎのためにやってるだけの施策なんじゃないの?正直、何がしたいのかちょっとよくわからない(サンド風に)。

それならば、無資格ガイドのほうに、有償(雇用主負担)で定期研修を義務付けたほうが建設的だと思う。
資格取らせようとしている風にしている割にはあまりにも悪い待遇では?と、実稼働していない身ながらもモヤモヤした気分になった。

これを5年ごとに毎回やると思うと、気が重い。。
と思いながら、一方でまた英語もトルコ語も「話す」練習をしていかないとすぐ錆びるなあと自省したのだった。
これからもがんばるぞー!

私の大好きな大好きな言葉、セネカの「Disce Gaudere!〜楽しむことを学べ〜」を実践したり、自分が率先して取り組むことで、お客さんの心に届けられる人になりたいものだ。

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