2018-09-14

住みよいおうちプロジェクト<ピザ・ナン兼用釜をつくる>その4

いろいろぐるぐる考えていてもしょうがない。
やれることからやっていこう。

ということで私、調べて出版社編集部へ電話しました。

<前回の課題はこちら>
住みよいおうちプロジェクト<ピザ・ナン兼用釜をつくる>その3

雑誌の編集部って、読者から記載内容のことを質問されたら基本的には断れず、できる範囲で確認して答えるもの。私も会社員の時代に会員向け月刊誌を作っていた時に、お客さん対応もしていたので何と無く対応の想像がつく。

というわけで、いちゃもん改め、お伺いの電話をしてみた。丁寧に笑。

正直自分の昔の応対を考えても、あまり参考になる情報を得られることは期待していなかったが(当事者じゃないので限界があるし、時間が経っていて担当者がいない可能性もある)、曖昧な表記に対する確認と、私が考えている仮説が正しいかどうかが知りたく、ダメもとで聞いてみた。聞きたかったことは二つ。


  1. 記載の規格のタフステン石と大谷石は正直関東以外では入手できないが、この石材を使う特別な理由があるのか。何か良い入手ルートか代替物はないか。大谷石は特注とあったが、どんな発注をしていくらかかったのか。
  2. 雑誌に記載のあった大谷石の厚みは4cmなのに対して、後半で8cmが望ましいと編集部が注記を足しているのはそれぞれどういう意図でどちらが正しいのか。

電話番の女の子からは「担当者に確認のうえ、折り返します」ということだったので、待っていたら午後にかかってきた。

おお、きた!!

あわてて図書室から出て電話に出る。かけてきてくれたのは、男性だった。

男性「タフステン縁石ブロックを使った理由は、当時ジョイフル本田さんが新しくイタリアから新しい石材を取り扱うことになったので、企画としても面白いから作成例の一つとして採用しました。そのため、関西には取り扱いがないのでしょう。コメリさんには取り扱いがあるみたいですが通販サイトも確認されましたか?」

「コメリさんのサイトも確認済みですが基本ブロックの半分のサイズしか置いてなく、本に記載のヨーカンサイズもありません。個数が倍必要になる上に値段も高いので不経済です。また店舗受け取りができません。ジョイフルさんのサイトには通販もありますが、本に記載の金額よりも値上がりしている上に送料を1万円上乗せされています。大谷石も関東では取り扱いの石材店さんが多そうですが、関東圏外で適切な値段で材料を揃えるのはほぼ無理です。なのでもし特別な入手ルートがなければ、代替案も併せてお伺いしてみたいと。先ほどの理由を伺うと、代用できそうな気もしましたが素材が耐火レンガじゃダメですかねー。」

男性「タフステン縁石ブロックはデザイン性やおしゃれ度、話題性はある面白い石ですが、石釜にこだわりがなければ実際耐火レンガで代用しても全く問題ないです。むしろ長期的に使うのであればレンガの方がメンテナンスの手間がかからない。タフステン石ブロックは石なので苔が生えたり、加工しやすいので容易に欠けてサイズが均一ではないし、運搬も重いんです。ただ、レンガにする場合は小さめになるため、同じサイズを目指す場合は個数とコンクリがやや増えるのと、間口が狭くなりやすいので最低ピザ窯入り口は40cmは空いているのが良いかと思われます。」

「ありがとうございます。わかりました。ちなみに大谷石については、特注とのことですがどのような発注をされたのか(値段など)がわかりませんでした。また厚みの記載が4cmと8cmとふた通りあるのは何故でしょうか?」

男性「4cmは、今回のように特殊な加工で大きな一枚板で特別な依頼で発注出来た場合の厚みです。一般的に市場にはそういったサイズと厚みの大谷石は割れやすいので存在しません。市場にある小さな薄い大谷石を重ね合わせていくとなると、煙突の重みで最低8cmの厚みがないと割れやすいのではないかと思い、付け足しました。また、2010年に出版した本で当時のメイン編集者が退職してしまっていて、特注時の依頼の内容や値段はわかりませんでした。大谷石がない場合は、強度の問題はありますが、大判レンガを耐火セメントで固めて代用していただいても構いません。」

「そうですか、ありがとうございます。(それを全国出版で初心者向けDIYとして書いたり、表紙に載せるというのも・・・。それに、材料ベースで全体サイズの設計図がないからそもそも本来どこまでのサイズの釜になるのかがわからん。まあ昔は流行っていてあったのかもしれないし、今更いうても仕方ないな。)」

というわけでした。

何か特別な理由があったら無理してタフ石買おうと思ってたけど、聞いてる内容だけやとやっぱり耐火レンガでいいやんか、ということで方向転換してレンガでサイズを組み直すことにしました。(タフステン縁石のサイズから大きさを逆算し、レンガのサイズに当てはめた場合にどうなるかを再試算。あと本当に耐火レンガが加工しやすいのかもチェック。)

今はコメリの1個198円の1000度までいける耐火レンガ(私が探した)が良いか、ビバホームの1000度以上いける1個398円の耐火レンガ(おばちゃんが探した)が良いか、性能の違いを調査中。

大谷石の天井特注問題については、母が近所の石材店さんに見積もりを聞いてくれているそうで(母は強度の問題から大判レンガの接着に反対している)、1〜2万円以内にもしおさまるようならばお願いしたいなあと考えている。(1枚板で出来たとしても、長期で使うには厚みはやはり4cmだともろいみたいなので(大谷石がもともと加工目的の石材なので脆い)、8cmぐらいを目指そうかと検討中)

ブログの3でもう一つの課題としていた、どうやったらナン窯を兼用できるかという問題は、一番リスクが低い中段レンガの高さをあげることでやってみることにした。

ここまで書いてみると至極あっさりしているが、お金のつながりではない極度に身近な人の異なる強い意見や行動を受け止めて、最適に手綱を取って一つの目的や成果物を果たしていくのって、同世代や都市部の友人関係ほどフラットで自立してないから本当に大変(もちろんみんな善意なのはわかっているし、とてもありがたいのだが)。

東京にいるときは、所属していた非営利のアマチュア劇団の運営で八年間感じてきた課題でもあるんだけど、あの時はまだ演劇という共通言語と共通目的があったからみんなが何とか繋がっていた部分も少しある。地元では、このプロジェクトに限らずだけど、場所や世代を超えて前向きに何か新しいことをやろうと思った時に、私が強い核を持ちつつも意思疎通の配慮は柔軟にしないと、それぞれの立場のそれぞれが超個性的な人々に心地よく動いてもらうために適切な翻訳ができない。それが家族や近所関係となるとなおさらだ。(認知症の家族もいるし)

その点では、なんどもなんども凹んだり喜んだりしながら、都市部の関係とはまた少し感覚が異なるコミュニケーションの筋肉を日々鍛えられているような感じがする。

それでも日々未熟物でつまずいてばかりの私を、世代や場所を超えて温かく助けてくれる人が多く、もう純粋に感謝しかない。その点では、一つ一つのことにもがきながらもとても幸せだし、早く私も自分の仕事や生き方の解を見つけて人の役に立てるようになりたい。

とりあえず、作るぞーーーー!!

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