2018-06-22

【Movie】ペルシア映画祭の試み

最近、イラン映画が気になっている。

トルコ映画もウズベク映画も見たことないのだが、イラン映画にハマりそうになっている。全部気になるが、特に●部分は最高。そのうち、イラン式料理本と千年医師物語はDVDを買ってしまった。そして、今回オフサイド ガールズを買おうかどうか悩んでいる笑。これがまた面白そうなコメディなのだ。

イラン映画なんて誰も興味がないだろうと思っていたら、以下のような本があった。これもまた面白い。

いくつか興味のあるタイトルがあったのだが、古いせいかDVDが無い。だからこの本を読むだけでもものすごく楽しい。本の最後の方での対談で印象に残ったテキストを引用しておく。

「ペルシャとしてとんでもない歴史があるわけで。で、その頃からずぅーっとある光と風と、、、って言うものは変わらないんだよ。風土、そう風土のこと。努力しなくたってもうあるんだよ。延々とやってきた町なんだよ。それでそう言うのが映画のあっちこっちに平気で出てくるの。」

「風って言うのはいろんな国を通っているから、いろんな人間の気持ちを運んでいるんです。だから風が自分の耳に当たる時って言うのはいろんな人のエネルギーをもらえる時で、悩みも飛ばせるし、多くの嬉しさをたくさんもらえると思っている。だから風はすごく好きです。」って。あれから私も風が好き。

「僕は家の流れで言うと浄土真宗なんだけど、イスラム教って、見れば見るほど、触れれば触れるほど魅力的でね。それの基本に個人契約って言うのがあるんだよ。アラーの神と個人が契約するんだよ。あとは関係ないの。個人の気持ちの問題なの。で、意外とみんなは宗教に関して気楽なんだよね。旅先でお祈りをちょっとはしょるとか。そう言うのを自分で決めればいいんだよね?」

「「自分に厳しくね」ってするよね?己に厳しくありたい、みたいなこと。そう言うのをみんな習慣で持っているんだよ。だから多分、今はそのアメリカ的な解釈の中でいうとイスラムって言うのは恐いんだよね。ああ言う、、、、まとまり全部が個人なんだよ。だから恐いんだよね。ヨーロッパ系の人はそう言う文化ってやったことがないんだよ。だから他の文化の人は、戒律でまとまった宗教団体って言う風に理解しているんだけれども、実はイスラムって全然違うんだよ。それ、僕は前から知っていて向こうでそう言うことを確認したんだけど・・・彼らは個人的な、非常に個人って言う話を歴史的にするんだよね。世の中に宗教がありますねって。ヒンズー教、イスラム教、キリスト教などがあって、仏教があって・・・。それらは同じではなくて、その質が違うの。意外と日本人には理解しやすいかもしれない。仏教にもそう言う感覚、非常にあるから。」

「イラン映画の特徴としては、素人を使っていることだと思う。今こちらで名前が出るような、海外で評判が高い監督って言うのは玄人よりも素人を使っていて。素人っていうのは、言葉が変かもしれないけど・・・使い捨てなの。新鮮さがなくなっていくから一回しか使わなくて。だから子供の表情とか泣き顔とか笑い方とかがすごく魅力的なんだと思う。素人だからもちろん脚本は読ませられないし、一つ一つのシーンを撮るために監督はトリックを色々考えるのね。こうやったらうまく泣いてくれるかな、こうやったらうまく笑ってくれるかなって。」「本当に泣いているよね。」「本当に泣かせているんですよ。笑」

イランはそういう意味ですごく、抑圧がある分映画という名の表現に対して精力的で、一流の役者で完璧な超大作を作ろうと思っていないから制作のハードルは低いんだと思う。 素朴で等身大の映画(千年医師物語はドイツの映画だからお金をかけて緩急つけているが)が眩しい。 

ありがたいことに、7月11日に奈良の素敵な映画館をお借りしてクローズドでイラン映画鑑賞会をやらせていただけることになった。「イラン式料理本」をみんなで観れたらいいなと思っている。

●イラン式料理本

●千年医師物語

●ペルセポリス

●オフサイド ガールズ

●運動靴と赤い金魚

これは映画ではない

ギャべ

アフガン アルファベット

9.11のブラックボックス

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