2018-09-10

住みよいお家プロジェクト<物置の古い世代の不要衣類を目的別に断捨離・換金する方法>

私が実家の古民家の離れを数ヶ月かけて片付けている時に出てきた数十年も経つ古いブランド服や、バブリー衣装、その他衣類をどのように断捨離し、オープンスペースを作るためのリノベ費用の助けとして換金できるか試行錯誤をした結果をまとめてみた。(これから書く内容はあくまでも私個人の探求結果の見解であるが、これから断捨離をやりたい人の何かの助けになれば幸いである。)

買取サイトのビジネスと運営方法から事前に買取価格の高低を予測

1)ビジネスの仕組みについて考える

中古品の買取ビジネスは大きく分けて以下の流れである。

①中古買取り
②目利きによる査定
③メンテナンス
④再販

これらのサイクルを踏まえて、顧客から買取時に査定金額を算出することを踏まえると、全てを自社で完結させ、販売ルートもある程度大きなサイトは手数料がかからない分、査定金額がやや低めに設定されることが多い。ブランディア、ブランドコレクトなどがこのモデルにあてはまる。

2)運営コストについて考える

数多く存在する買取サイトの査定金額の高低を予測する際に、もう一つのポイントはランニングコストがどれぐらいかかっているかということだ。

①キャンセル時の返品無料
②送付用ダンボール無料
③1点から出品可能

上記の全てを満たす場合には、発送作業・運送のコスト(宅急便・ゆうパック)がバカにならない。買取サイトが顧客間口を広げたりブランド力を強化するために、「無料の引き取り目的」で不良品を送ったり、ダンボール目的で肝心の商品を発送しなかったり、売る気もないのに金額比較用に査定に出すような人の分もサービスとして受け付けているからだ。しかし問題は、これらのコストを「安い査定価格」として負担しているのが「自分のダンボールを使って、複数商品をまとめて、ある程度良品を発送し、提示した査定金額で了承してくれる」優良顧客だということだ。この運営にあてはまるのがブランディアである。だから、真面目に出品をしても他社サイトに比べて高値がつくことが少ない。最近では、ゴルフ中古衣料品買取に強いクレイジーフェニックスが「ダンボール不要の場合は査定金額500円UP」とするなど、初期査定金額を下げた上で加点式で優良者を優遇するシステムへの移行も見られる。(個人的にはそちらの方がエコだし、建設的だと思う)

3)売りたい商品の状態を把握する

古民家の断捨離をして出てくる衣料品は、だいたい状態の悪いものが多い。買取サイトは、一部の例外を除いて以下のような場合は値段がつかないことが普通である。

①経年劣化(衣料の場合、たとえ未使用でも10〜20年以上前の衣類は物理的に値段がつかない場合がある)
②虫食い(他の衣料品と一緒において置くことで軽微でも虫が移る恐れがあり、ほとんどの買取サイトがNG)
③黒カビ、またはカビ臭(他の衣料品と一緒に置くことで移る可能性あり。また一度でもカビに侵食されると、除去したとしても繊維や毛皮革そのものが弱っているため。まだ白カビはメンテナンスでなんとかなるが黒カビはほぼ100%復旧しないし、売り物にもならない)
④流行遅れ(肩パッドのダブルのスパンコールスーツとか)
⑤下着(衛生面の問題で受け取り自体しない所が多い)

そのため、埃臭いカビ臭い虫だらけの押入れや蔵から出てきた状態そのままのものを出品すると悲しいことになる。事前に出来るだけメンテナンスをしたり、臭いを除去する、シワをなくす、綺麗に梱包する、など、査定者が不快にならないようにしてあげることで彼らのテンションもあがり、出品した物の価値もあがり、査定金額も上がる。さらに物のお手入れをした本人も、その物の本来の所有者(私の場合は祖母)が生きた人生や時代を追体験できるような気がして心が温まるのだ。なので、全部とはいわないが、ぜひ自身の手でメンテナンスをすることをオススメする。(衣類、バッグ、靴などのメンテナンス方法についてはまた次回記事にする予定)

【ブランド品の場合】目的別のおすすめ中古衣料品買取サイト

一つ最初に文句を言いたい。買取サイトの比較情報をインターネットで詳細にリサーチしたところ「お得なベスト10」とか「18個の買取サイトに出品して比較して見た」とかは出てくるのだが、個々の「ランク付けの基準」がよくわからないのだ。全員が全員、流行りのブランド物を良い状態で持っていると考えるのは間違いだと思う。

というわけで、20〜30社、いやもっと存在する買取サイトを色々リサーチした中で、私が必要としていた衣類の種類・状態別にオススメの買取サイトをいくつか共有させてもらう。ちなみに、ビジネスとして他人の使用した商品を買取り、それを第三者に転売するには、事前に公安に届け出をして「古物商」の登録許可を得ていなければ違法となる。だから、そもそも表記のない買取サイトがあった場合は「商品が正しく査定・支払されて、キャンセル時には正しく帰ってくる」可能性が低いとして、選ばない。(古物商登録のある買取サイトでも初めての場合は、一度無くなっても困らないものを出品してみて扱いを確認し、気に入れば本命のものを出品する。)

1)楽に早く大量の衣服をさばきたい場合

ブランディア
ブランディア-CMでお馴染みのブランド品宅配買取

【メリット】すべてにおいて楽
・伝票やダンボールの送付(無料)と、集荷が別日に出来る
・サイトも使いやすく、作業が楽で使いやすい、早い
・取り扱いブランドが多い(たいがいのものは大丈夫)
・送った商品に何一つ値段がつかなくても、キャンセル時の返品無料
・査定不可なものも無料引き取り
・再買取サービスがある(一度キャンセルしたものも再送すれば前回の査定金額が適用される)

【デメリット】買取金額が安い
・査定・買取価格が安い、金額交渉余地がない

査定金額は低いことは前述の通り。他のものにも相見積もりをとる前提で、最初にブランディアに出すという人も多い。ただし、ダンボール10箱まで一度に出せるのと、状態が悪かったり対象ブランドでなくても無料で引き取ってくれるので、整理の時間がない人や、これといって特別状態の良いブランド服、バッグがない場合にオススメ。

2)虫食い・カビ臭がある衣類がブランド物だった場合

ブランドオフ
ブランドオフ【公式】|中古・新品ブランドを国内・海外の65店舗以上で販売・買取

【メリット】
・他のほとんどの買取サイトも引き取らないと宣言している「虫食い・カビ臭」のブランド品も買取対象(HPに明記)

【デメリット】
・査定金額が安い
・発送先の運送会社に自分で依頼する必要がある
・送付する中身を一品ずつ詳細に書く必要があるのが面倒(ブランド名・服の種類・購入時期・状態などを一着ずつ書く必要あり)

・対応が不親切

値段は高くはならないが、ここがすごいところはブランド服に匂いやほつれ、虫食いがあっても購入すると公言していることだ。他のどのサイトでも虫食い、カビ臭は致命的な買取不可要因である中で、ブランド服のみではあるものの、虫食いでも匂いがしても買い取ってくれる神様のようなサイトがブランドオフだ。

2018913日追記】先日、虫食いなどのブランド衣料品をダンボール1箱分出品したものの、経年劣化の理由で全て0円として返却されて来た(回収もされないし、それについての確認メールもなかった)。確かに10年以上前の服なので仕方が無い部分もあるのだが、ブランディア であれば、0円であっても回収するかどうか確認を取るし、そもそも服の状態についてそこまで言及していない。結果的に何も良い点が無かったので、ここに無理して出すぐらいなら量り売りのリサイクルに出した方がマシなことがわかった。

3)良いブランド衣料を高く売りたい場合

ブランドコレクト
ブランドコレクトの通販・買取|ブランド品や古着が買える・売れる専門店

【メリット】
・ブランド衣料品の査定金額が比較的高い
・ブランディア並みに使いやすい
・取り扱いブランドも多い

【デメリット】人気すぎて時間が異常にかかる
・依頼が多くて荷物の引き取りに1ヶ月以上待たされることがある
・依頼が多くて査定に1週間以上かかることがある

比較的高値出購入してくれ、取り扱いブランドも多く、使いやすい。そのため人気が出ており、1ヶ月先まで荷物の送付日が指定できないことがある。そんな場合、先に1ヶ月先の引き取り日時指定を済ませておいて、その間にブランディアに出してみて査定してみてもらっておくのも良いだろう。(ブランディアの再買取サービスを使用すれば、万一ブランドコレクトの方が低い金額のものがあった場合に利用できる)

4)良いブランドバッグや財布を高く売りたい場合

ラクーダ
ハイブランドのブランドバッグや財布を売るなら、ラクーダ。
らくらく査定ラクーダ

ラクーダは買取サイトではなく、買取の比較サイトである。買取サイトより断然良い。10社程度のそれぞれブランドや商品の種類別に強い買取会社を後ろにたばねて、受付した商品の情報を流して一番高値の買取金額を提示してきた会社を顧客に伝え、承諾されれば料金を支払う。顧客の交渉や支払いの窓口はすべてラクーダで完結すること、各社の提示金額がわかること、査定後のキャンセルも無料であることから取引が楽だ(だからラクーダ?)。出来高で手数料を各社からもらうビジネスモデルのため、対顧客には気兼ねなく高値をつけることができる。(買取会社も、グッチに強い、とか時計に強い、とか専門性があるので一人勝ちにならず、単なる価格競争にならなくて良い)。ただし取り扱いの品数は少なく、いくつかのハイブランドのバッグ、時計、財布のみで、服は取り扱っていない。

5)ノーブランドを売る場合

これが苦労する。昔はノーブランドやファストファッションの買取に力を入れている業者もいくつかあったが、2年前ほどから軒並み買取不可となっている。おそらく、ノーブランドは手間暇かかる割に金にならないのであろう。現代カジュアルブランドを取り扱う買取サイトはブランドゥールやコメ兵などいくつかあるが、古いオートクチュール(海外もので高品質)や、ファストファッション系のものはほとんど取り扱いがない。

そんな中で、ゴミに出すよりはマシだということで持っていける先がないかしらみつぶしに探した。そしたら、変に量り売り(服1Kg10円など)とかリサイクルまがいの先を探すより(口コミを調査すると対応やサービスが悪い先が多い)も、普通にオフハウスが利用しやすかった。ノーブランドでも、オートクチュールでも何でも引き取ってくれる。ただ、値段は期待できないので高品質のオートクチュールを出すのは勿体無い。それならそれらはリアルなフリマでお手頃価格で売るか、仲の良い人にプレゼントして着てもらった方が百倍良い。)

オフハウス
買いたい | 親切丁寧な買取、リサイクルショップならハードオフグループ

【メリット】
・何でも引き取ってくれる
・店に持っていくだけでいい(細かいやりとりが発生しない)

【デメリット】買取価格が通常の買取サイトよりも安い

6)特徴のあるものを売りたい場合

専門性に特化した買取サイトもいくつかある。

◆ゴルフウェアを売るなら
ストストはタダ同然だったので、クレイジーフェニックスへ。ここの評判が良い。
ゴルフウェア買取ならゴルフウェア買取専門店CrazyPhoenix

◆着物を売るなら
バイセルが強いといくつかのネット記事で書いてあった。ただし、まだ私も使用していない。
バイセル

7)おまけ:ハイブランドではないが、必ず売れる一点ものを売りたい場合

これはメルカリやラクマなどのフリマサイトで、しっかりアピールして売ることをオススメする。
大量にある場合は出品が面倒臭いが、いくつか「これ」といったものがある際はこちらに出品した方が高値になりやすい。ただし、価格帯の高いハイブランドのものは転売目的で業者や海外のブローカーが狙っていたりして、詐欺やトラブルに巻き込まれるケースもある(ユーザーの質が悪い)。なので、安全面上で一般人の個人が5万以上の価格をつけるブランド商品を出品することはあまりオススメしない。それなら、リアルで古物商に持っていく方が交渉余地もあり、金額も上がりやすいし、匿名性もある。(メルカリのビジネス上で巻き込まれやすいトラブルや、裏の使われ方、購入されやすい出品の仕方も、それなりに経験値がついてきたので今度また記事に書こうと思っている)。

古物商は、時間がある時に状態と値段とブランドと在庫数を色々見ておくと「値付け」の勉強になる。

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