2020-04-21

【BOOK】その日暮らしの人類学〜変態より愛を込めて〜

みなさん、お元気ですか?
最近どうしていらっしゃいますか?
わたしは元気です。

4月に入ってから、場所は変わらないのに目まぐるしく私の周りの環境が変わっていく。

最近は、やったこともないまま本格的に複業体制に入ってきた。ありがたいことにご縁があって、平日日中は初めての日本語学校で働く機会をいただきつつ、それ以外の時間では自身の「古今東西、好奇心の旅」の仕事や企画を試行錯誤していける体制となった。そして、さらに色々な企画のお声掛けをいただいており、ありがたい反面、自身がどこまで動けて、何を大切にやっていきたいのか、どういう優先順位や専門性でやっていきたいのかを、これからチャレンジしながら試行錯誤していくような状況になっている。(今までやったことないことばかりだから、やる前に何をどれだけどうしたいのかわからないので、現時点ではあまり得手不得手や好き嫌いにこだわりすぎないようにしている。)

本当に全てがあたらしい、正解のない働き方だ。
そこで大切なことは、常に好奇心のアンテナをはり、自身が「変な人」であることを特権としておくことだ。

少なくとも東京での会社員の10年間は、「変な人」ブランディングで過ごせたおかげで様々な恩恵を受けてきた。変な人だから休みはまとまってしかとらないし、変な人だからマイナーな国にいくし、変なひとだから土日に演劇やイベントやっているし。仕事のスタイルを変えたり、通常なら受け入れられにくいことでも、「ああ、あいつは変わってるからしょうがない」と思ってもらえることがとても多かった。

とはいいながら、私自身は自分のことを「面白い人」だとは思っているが「変な人」だとはこれっぽっちも思っていないので(統計的平均値で求められる「普通」のカテゴリに分類されたことがないだけ)、ときどき「誰の基準だ?」と思うことがある。そんな日本にいると、変な人だらけの海外はとても居心地がいい。多様な国籍や人種が集まるマレーシアでの留学も居心地が良かった。

そういった人間にはやっぱり頭のネジを何本かわざと捨ててきたような変な人が集まってくる。それは楽しい。最高に楽しい、そして彼らもやっぱり孤独だから居場所を求めている。けれどそこにそのまま長く止まりすぎると、また既成概念ができて思考が停止してしまう。なので、常に新しいこと、新しい側面から物事に取り組んだり、既存のものでも色々意図的に混ぜてみるようにしたい。アイデアの小さな種はそこら中どこにでも落ちており、できるだけ早いタイミングで小さく実現のPDCAをすることが重要なのである。

その積み重ねが変な人なりの「信頼感」になると私は信じている。
(彼女がやると言ったことは時が来れば必ず実現する、とこれからも思われ続けていたい)

それゆえ、いろいろ気になったことにチャレンジしてしまうので、私も専門の仕事が長らく1個に絞れない。
ガイドもやる、イベントもやる、動画もやる、プロモーションもやる、蔵コレも、AirBBも、奈良RPG、コミュニティの保母さんなどなどもやる。人間としてもそうで、介護もやるし、親との付き合いもするし、近所のおばちゃんたちの付き合いもする。劇団のように19歳から70歳までフラットな自主組織で芝居する。色々な実業家の方から、「成功したいならできるだけ早くやりたいことを一つに絞るべきだ」と叱責をいただき、絞ろうと努力するもののやっぱり一つに決められない。好奇心の引き出しが多すぎて、私にはできないのだ。だけど、その代わりに興味が広く分散するからこそ、普段出会わないような国内外の老若男女の多種多様な人との付き合いが生まれ、同時に人間としての引き出しや厚みも増えていく。

それが、「安定しないこと、落ち着かないこと」ことの大事さでもあると思う。

止まらずにひたすら転がり続けること。新しいことに出会い続けること。新しい環境に向き合いつづけること。止まってしまうと、とても簡単に苔むして頭が固まってしまう。コロコロしている方が動きやすい。それは介護などの家庭事情が厳しい時でも変わらない。

最近は、むしろ専門家になれなくても、飽きが来ても良いんじゃないかと思うようになった。
そのジャンルのことを学び、そのジャンルの人に出会い、人に魅力を伝えられるぐらいに短期間で詳しくなり、それを興味のある方々と共有して楽しみ、飽きたらまたやりたいと思い出すまで寝かしておく。
そうするとまたどこか違う形でつながり、芽が出て役に立ってくることが必ずある。好きだからこそ、「自分の頭が考える」好きなことだけを信用して縛られてはいけない。

「その日暮らしの人類学」

「その日暮らしの人類学」という本をご存知だろうか。


これを読むと、商いというのは本来シルクロードやイスラームから入ってきた概念なのだなあということを実感する。彼らは職業の肩書きはない。商売の可能性を見つけたら、朝令暮改なんて当たり前。なんでもやってみて、うまくいかなければなんでも手放す。前例にとらわれないし、トライ&エラーのスピードと数がとにかく半端じゃないのだ。元来の人間の狩りや定住などの共同体の暮らしを踏まえてみても、一人に職業が一個しかないというのは幻想だ。

場所だって移動するし、職も転々とする。日本と思えばトルコにいったり、中国へ行ったり、ワールドワイドだ。日本人が日本でお店を出すのに躊躇している間に、彼らはビザを調べてあっという間に店を構えてしまう。

いまはコロナの影響で多くの仕事がオンラインに移行していると思うが、これを機会に今後はより多くのリモートやオンラインの仕事が生まれていくことは間違いないだろう。ローカルガイドやイベント、民泊などのリアルの文化交流を楽しみにしていた私としては仕事としての機会も激減したわけだが、それならそれでコロナを逆手に色々今しかできないことにチャレンジしたり学んでいきたいと思う。

表に見せていない色々な大変なことは誰しもあると思うし、私も家や自身のことで大変だ。だけど、嘆いている時間があればそれだけ新しいアクションを取っていかなければならないのも事実だし、そういう柔軟な姿勢の人々が周りにいてくれるおかげで、自分自身にもカツをいれてもらえている。

今は今の間しかできない家族孝行に注力しながらも、次を見据えて色々仕掛けていける強さとキャパシティを身に付けたいものだ。

今年は、今しかできないことをやってみるとともに、興味がないことを見つけて減らしていく努力をしていく。

そんな変態な私に興味を持ってくださる、変態なみなさまのことが今日も大好きです💕
(最近、いろんな方がFBの投稿が面白いと言ってくれるので、安心してバラバラなことを好きなだけネタ帳のように投稿させてもらっております。プライベートでは色々大変なことに頭を悩ませて落ち込んだり、ネガティブになることも多く、躁鬱な所もありますが、世の中の好奇心を呼び起こすエンターテイナーであることが私の役割だと思っているので、楽しいことを中心にしか書いておりません!)

今日のグローカルMTGの名言、「コロナの波に乗ってやれ!!」by三塩女史

いいこと言うなあ!!

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